2023年2月10日、人事参謀は「転職参謀」に改称いたしました。
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未経験での人事への転職で絶対におさえておきたい6つのこと

悩めるビジネスウーマン
営業として仕事をしているうちに、ビジネスで大切なのはやはり人であると感じ、人事になりたい(職種変更したい)と思うようになりました。
とはいえ、完全に未経験になります。未経験で人事に転職するために知っておくべきことはありますか?

 

今回のテーマは「未経験で人事に転職する(職種変更する)ために知っておくべきこと」である。

結論から申し上げると「未経験での人事への転職は意外に多い。数多くの未経験での人事への転職を見てきた経験から、未経験で人事に転職する際に絶対おさえておきたいことを解説していく」という内容になっている。

 

齋藤
筆者は、実際に人事未経験の方を部下(人事スタッフ)として雇った経験が複数回あります。面接官目線からも解説していきます。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、未経験での人事への転職のために知っておくべきことが網羅でき、実際に人事への転職を果たすことが出来るようになるだろう。

 

結論

まず本記事の結論を記載しておく。

箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。

  1. 人事に未経験で転職したい人も、実際にした人も多い
  2. 特に準備しておくべきは①現職の実績、②人事になりたいと思った経緯、③部署内での採用・育成経験
  3. 人事の入り口は採用かHRBPがおすすめ
  4. 同じ業種で転職することで有利になる
  5. 転職ではなく異動で人事に移ることも考えよう
  6. 資格は不要、人事はコンピテンシーで勝負しやすい職種

 

人事に未経験で転職したい人も、実際にした人も多い

まず、人事に未経験で転職するということはそこまで困難なことではない。

キャリア(経歴)のほぼ全てを人事で埋めている人事の専門家は少ないため、スタッフレベルのポジションであれば未経験で入れることも多い

 

筆者自身、未経験者を何人も部下として採用している。

後ほど述べるが、人事は他の職種で培った能力を活かせば、必ず活躍する場所がある職種である。まずは安心してほしい。

 

人事への未経験転職で準備しておくべき3つのポイント

人事への未経験転職で、合格のために準備しておくべきポイントは、以下の通りである。

  1. 現在の職種での実績
  2. 人事になりたいと思った経緯
  3. 部署内で育成や採用に関わった経験

 

まず、現職での実績は意外に重要なので、別の職種への転職だからといって、準備を怠らないことである。

人事は使う能力の幅が広く、他の職種で培った能力がそのまま活きてくる場合も多い。

 

人事になりたいと思った経緯もまず間違いなく聞かれるだろう。

また、もしあればで良いのだが、部署内で育成や採用、インターン等に協力したことがあれば、そのエピソードは使える。

 

齋藤
なくても大丈夫です。

 

人事の入り口は採用かHRBPがおすすめ

人事には様々な仕事があるが、入口としては採用HRBP(人事ビジネスパートナーの略。部門人事とも言う)がおすすめである。

その理由は、以下の通りである。

  • 採用は業務内容が営業やマーケティングに近く、人事独自の専門性が薄いため、他職種から来た人が活躍しやすい
  • HRBPは現場(他部門)とコミュニケーションをとる機会が多いため、現場側にいた経験が活きやすい。また、人事のあらゆる業務に携わるため、 人事の全体像を理解しやすい

 

一点補足しておくと、本来であればHRBPは人事の全ての機能に通暁していないと出来ない、人事の中でも難しい上級ポジションである。

ただし、タスクをこなすだけであれば(広く)浅い知識でも出来るため、まず人事の全体像を知るためには良いポジションであると言える。

 

同じ業種で転職することで有利になる

人事は現場(他部門)を支えるスタッフ部門である。

よって、先程HRBPの項でも書いたが、現場側にいた経験は人事において活かしやすい。

 

さらに言うと、未経験で人事に転職する場合には、同じ業種で転職した方が有利である。

  • 証券会社の営業をしていた人間が別の証券会社の人事になった場合、今まで育成や採用に関して「現場目線で」思っていたことを活かせる可能性がある
  • 証券会社の営業をしていた人間が別のIT企業の人事になった場合、まずビジネスモデルの理解が必要となり、活かせる経験は少ない

 

転職ではなく異動で人事に移ることも考えよう

勘のいい人は既に気づいていると思うが、実は未経験で人事に転職するよりも、今いる企業で人事に異動した方が活躍の可能性は高い

  • 【転職】証券会社の営業をしていた人間が別の証券会社の人事になった場合、今まで育成や採用に関して「現場目線で」思っていたことを活かせる可能性がある
  • 【異動】証券会社の営業をしていた人間が同じ証券会社の人事になった場合、今まで育成や採用に関して「現場目線で」思っていたことを活かせる可能性が非常に高い

 

同じ会社での人事への異動であれば、現場(他部門)にいる中で感じていた組織課題は、そのまま人事が解決すべき課題である。

異動であれば(採用や育成、評価報酬のトピックで)感じていた課題や、やった方がいいと思っていたこと、場合によっては人脈業務のやり方がそのまま通じる。転職に比べ圧倒的に有利なスタートが切れるので、おすすめである。

 

資格は不要、人事はコンピテンシーで勝負しやすい職種

人事に限らず、未経験での転職だと、資格が必要なのではないかと考え始める人がいる。

経理に行くのであれば簿記の資格ぐらいは取っておいた方がいいかもしれないが、人事では不要である。

 

優秀な人事パーソンで人事系の資格を持っている人はあまり見ない。

社労士、キャリアコンサルタント、各種コーチング認定資格、こういった資格は全て不要であるし、面接で有利にもならない

 

人事はコンピテンシーで勝負しやすい職種であり、別の職種で培ったコンピテンシーがそのまま役に立つことが多い。

コンピテンシーとはハイパフォーマーに共通する行動特性のことであり、簡単に言えば「○○力」と名付けられるものだと思えばよい。コンピテンシーの一例を挙げると、以下の通りである。

  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力
  • 傾聴力
  • 素早く学習する力
  • 変化への適応能力
  • 信頼関係構築力

 

営業にいたのであれば営業で培ったコンピテンシー、エンジニアであったのであればエンジニアとして培ったコンピテンシーがあるはずだ。

付け焼き刃の資格よりも、そういった基礎能力こそが人事の仕事をする上でもベースになってくる。

 

まとめ

筆者は人事のプロフェッショナルであると自認しているが、人事はやればやるほど難しい仕事だと感じる。

それは逆に言えばやりがいがある仕事であるということでもある。未経験でも活躍できる仕事であるため、ぜひ人事への転職(または異動)を果たしてほしい。

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

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